マツオの音にあふれる日々

音楽にあふれる日々を記します

安藤裕子/shabon songs

shabon songs

shabon songs



2008年のライジングに出演した安藤裕子
そんなこともあって、興味があり何枚かレンタルしました。
ただ、スケジュール的に安藤裕子が何かとかぶっていて、見れないことが判明したので、借りたはいいのですが、まったく聴いていませんでした。
それが、なんとなく1カ月前くらいの夜に、「あ、安藤裕子が聴きたい気分」と思いまして、ひっぱりだしてみて聴いたのです。
やっぱり音楽っていうのはタイミングですね。
それまであることすら忘れていたくらい、私の中で存在感のなかった安藤裕子がメキメキと私の興味をそそり、次のアルバムも聴こう、よし次もってな感じで、毎日聴き始めました。


最初、レンタルして聴いたとき、なんとなく歌い方が苦手だなーと思ったんです。
ちょっと、くせのある歌い方なのは、聴いたことのある方ならわかると思うのですが、私的に表現すると、毒のない椎名林檎みたいな感じ。
椎名林檎ほど、毒はないんですが、なんかちょっとクセがあって、聴く人を選ぶなーと借りた当初思いました。
私は、椎名林檎系があんまり得意ではないので。(でも椎名林檎はすごいと思います)


それが、その夜はなぜかそのクセみたいなのがスッと受け入れられて、聴きやすかったんです。
あら、思っていた以上に歌詞が深いし、声もいいし、聴きごたえがあるかもと思い始めました。
そう思ったらノンストップ。
持ってる、3枚、ウォークマンに落として、日々聴きました。
それで、その中で一番お気に入りになったのが、この「shabon songs」です。




全体的にどこから聴いても聴きごたえのあるキャッチーな歌が多いのが気に入った一つの要素だと思います。
その中で、「シャボン ボウル」という歌が衝撃的でした。


メロディもせつないのですが、歌詞がまたせつない。
「あなたの側に居る事も許されない私」
ってフレーズがサビででてくるのですが、このフレーズを聴いて、ドッキーンって心臓が高鳴りました。
許されない私ってフレーズ、すごい印象に残りません?
どんだけ不幸ちっくな曲なんだろうって思うと同時に、いろんな気持ちを想像して歌うことができるその幅広さに感心しました。
恋愛にはいろんな状況が存在しますが、なんか最近の歌はありきたりだなって思ってたんです。
恋が成就するときや失恋するときの言い回しが、またそれかよみたいな。
でも、この「側に居る事も許されない私」という状況、その言い方、新しいですよね。
心のスキマをギュッとつかまれたようで、この曲を聴いてから、一層、安藤裕子に興味が湧きました。
あと、アルバムの最初の曲、「手を休めてガラス玉」っていうのは、メロディが好きです。
曲の構成が凝っているなっておもいます。
一気に安藤裕子ワールドに持っていかれる、最初に収録したのは、正解ですね。


シチュエーションとしては、よく、通勤の帰りに聴きます。
安藤裕子って、放課後って言葉がよく似合うような気がするんです。
ちょっと哀愁ただよっているんですよね。
でも、暗いっていうのとは違うのです。


最近、ベストが発売されたようですね。
新作が出たら、チェックしたいなーと思うアーティストの仲間入りをしました。
まだ、聴いたことのない音源もあるので、それものちのち入手して聴きたいと思います。