マツオの音にあふれる日々

音楽にあふれる日々を記します

Immanu el/MOEN

Moen

Moen



昨日、ふとこのアルバムが聴きたくなって、寝る前にかけました。
音が鳴るごとに、第一印象が覆されて、あれ、すごくいいアルバムなんじゃないかなっていう風に、印象が変わりました。
これまさに、sleepy.abを好きになったきっかけとよく似てるんです。
このアルバム、第一印象はパッとしなかったんですね。
1stがあまりにも衝撃的だったので、なんか普通に収まってしまったなって感じを受けていたんです。
でも、そういうことじゃなかったんです、このアルバムは。


前作、「they’ll come, they come」は、憂いや儚さを表現しているとすれば、今作「MOEN」は、地に根を張る音へと変化していると思います。
それは、アルバムのジャケットによく表れていて、前作は空の上に天使が描かれていて、今作は森に生い茂る木が描かれているのです。
一つ一つの音がはっきりと個性を主張するようになったけれど、全体の調和は変わらずにあります。
特に前半の方は、今までになかった歌への主張がはっきりと表れていて、音楽に正面からぶつかってきた姿勢がよくわかります。


最初のアルバムから違う方向性へと変わってしまったんじゃないかと思っていたんですが、彼らの音楽性が変わったわけではなく、このアルバムは、コンセプトアルバムのようなものだととらえています。
前作が天国なら、今作は地上の楽園。
コンセプトをはっきりと示せるような、大きさを備えたのではないでしょうか。
そういうことが、聴いているうちにわかってきて、ああやっぱりImmanu elは私の中で永遠だなと思いました。
このアルバムも大切な一枚になったようです。


音楽は第一印象だけでなく、こうやってじっくり聴くことによって味わいが生まれてくるところも、楽しさの一部だと思います。
それと、CDを所有することで、ふと眼にとまり、聴いてみようなんて気になることで、新たな発見ができるところもいいですね。
これだから、CDは買う派をやめられそうにありません。