マツオの音にあふれる日々

音楽にあふれる日々を記します

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昨日の夢チカ(北海道のみのOAかな)に成山さんが出てましたね。
録画して今朝みたんですが、そのOAで「メロディ」という曲についてお話されていたので、ちょっとその曲が入っているこの3作目のアルバムを聴きなおしてみました。


インタビューの中で、この曲を書くとき、ここまで書いていいんだろうかという恥ずかしさがあったけど、実際ライブでやったときに心を開いて書いた分、聴いている方も心を開いてくれて気持を共有できる部分があったというようなことを言っていました。
どんな歌詞だったけなと思い、久々に歌詞カードを見ながら聴いてみました。
確かにこの曲の歌詞はいいんです。


「楽しいとか 嬉しい気持ちが 続けば続く程に
悲しいとか 悔しい気持ちも いつも隣にいるんだね」


ってフレーズが印象的な曲ですが、こちら側の感情も入りやすい歌詞になっている分、他の曲よりも共感できる部分が多いのでしょうね。
成山さん彼女とかとうまくいってないときにこの歌詞書いたのかなって私は想像してしまいました。
閉塞感に包まれているけれど、そこから脱却する道へ向かっているようなそんな印象です。


それで、このアルバムを聴きなおしているうちに、他の曲もすごい完成度高いな〜って再確認しました。
2006年の作品ですから3年前ですね。
でも、とても3年前の作品とは思えない出来。
このアルバムでその才能が開花したと私は思いますが、2作目とのレベルの差はかなりあります。
2作目と比べると歌い方もかなり違って、同じバンドなのかと思うくらいです。
この2作目から3作目の間にどんな成長があったんでしょうね。
リアルタイムで聴けてないアーティストは、いつもそういう点がわからなくて、なんであの時聴かなかったのかなっていつも自分の行動を残念に思います。


どの曲も外れ曲がないし、バライティに富んだアレンジ。
バラードからちょっとロックな感じまでそろっています。
それに、ちょっと洋楽っぽい要素も入っているような感じがします。
あと、冬に聴くとすごいはまる。
なんでかなって思い、発売日を調べたんですが3月に発売されていました。
ということは制作は冬?
だからですかね、しんしんと積もる雪景色に合うのは。
冬は俄然洋楽が聴きたくなるんですが、邦楽で聴きたくなるのはsleepy.abです。
調べたら、1作目以外はみんな冬(北海道季節でいうと)の期間に発売されてました。
彼らの音楽からは雪の景色が想像できるとか言われるそうですが、そういうことも影響しているのかな。
でも、夏のsleepy.abもちょっと聴いてみたいなって今、思いました。


さて、昨日のインタビューで成山さんは札幌で活動することの意味についても言及していましたが、私も共感できる部分があります。
私も北海道の片田舎で暮らしていますので、ここにあえて住んですることの意味みたいなものを模索しているところです。
都会に行けば便利だし、刺激的だし、友達も住んでるし、生活しやすいのかもしれないけれど、それをなくしてもここに住むことの意味みたいなのがあるんはずなんです。
うまく言葉にできないけれど、彼らにもそういうものがあって、これからもその気持ちを忘れず活動を続けていくという姿勢に、ますます、sleepy.abを応援したいなって気持ちが強くなりました。
彼らには、ここでしかできない音を作ってほしいです。
音楽を通して、こういうことも気づかせてくれる彼らの曲。
大好きです。
1月のワンマンライブがますます楽しみになりました。


最後に、ホログラムというインストは夜の帰り道聴くと、北海道に生まれてきてよかったって思わせてくれる一曲になっています。