マツオの音にあふれる日々

音楽にあふれる日々を記します

くるり/ワルツを踊れ

ワルツを踊れ Tanz Walzer

ワルツを踊れ Tanz Walzer


THE WORLD IS MINEでくるりにすっかりはまった私。
ちょうどその頃、ワルツを踊れが発表された時期でもありました。
で、新作にもかかわらずレンタルしてみたわけです。
新作レンタルなんて1泊2日だから返すのめんどくさくて、めったにレンタルしないのに、これは借りなきゃダメだろうって。


事前情報として、オーケストラとコラボしたってことだけは、何かの番組で見て知っていました。
私、結構クラシックも好きで、たまに聞くんです。
だから、くるりの新作ってことでも楽しみだったけど、さらにオーケストラとのコラボってどんな感じなんだろうって、ワクワクで。

再生して、オーケストラのイントロダクションを聴いた瞬間、ビビビー!!ときました。
これは、すごいアルバムかもしれないぞって。
そして、ジュビリーで完全にノックアウト。
いきなりこのメロディと歌詞と、そして見事なまでのオーケストラのアレンジ。
すべてが完全に調和していて、くるりがこのアルバムで伝えたい事みたいなのが、理解できた気がしました。

http://www.myspace.com/quruliofficial



オーケストラとの競作って、結構ありますけど、ホントに脇役で、イメージをちょっとおとなしめにしたいときとかに、使われますよね。
でも、このアルバムは違いました。
完全に、メロディを構成させるための、重要な楽器として扱われ、それは、ギターやベースなんかと同じ重要度で演奏され、かつ浮いていない、うまく従来の楽器となじんでいたんです。
そういう音楽って今まで聴いた事がなかったので、すごく衝撃的で、こうやって表現することもできるんだって改めて楽器の音色のすごさに感動しました。


ライナーノーツには、オーケストラを上手に使う事で、ノスタルジックな、懐かしい昔を思い出させるそんな音楽になっていると書いてありましたが、その通りです。
アレンジは先進的でありながら、その音色はどこか懐かしい。
だから、どの曲を聴いていても心地よいんです。


また、くるりならではの一枚のアルバムに納められる曲のアレンジの幅の広さには驚かされます。
ジュビリーのような壮大な曲もあれば、ハム食べたいみたいなおかしな曲もある。
次々と曲調が変化していくので、ダレルということがまったくない。
どの曲も捨て曲なしの、すばらしい出来です。
1曲の中の演奏も、転調っていうんですか?くわしい用語はわかりませんが、アレンジが急に変わったりして、聞き逃せないし、演奏だけでもしっかり聞かせてくれます。


くるりのアルバムの中でこれは飛びぬけてすばらしい出来になったのではないでしょか。
私も一番このアルバムが好きです。
結局、このアルバムは期間限定価格で安くなっているときに購入しました。
これをもって、完全にくるりが大好きになりました。