マツオの音にあふれる日々

音楽にあふれる日々を記します

sleepy.ac/アコースティック・ワンマン・ツアー in kitara


2010年7月10日(土)
sleepy.ac
アコースティック・ワンマン・ツアー
札幌コンサートホールkitara小ホール
18:30start


現実なのか、夢なのか、両者の感覚が交錯するひと時。
自分という存在を忘れ、疑うことなく、完全に身をゆだねる時間。


山内さんのOpeningの後、メンバー登場。
そして、突然の成山さんの歌いだしで始まった「なんとなく」。
そうきたか、という思いもすぐに、いつもの倍というストリングスと共演、一気にsleepy.acの世界に連れて行かれました。
集中して聴く、神経が研ぎ澄まされる、というのともまた違う、ただただ奏でられる音楽に、身をゆだねて、そこにあるがままに存在しているというような感覚。
sleepy.acの音と自分が一体になったような、本当に不思議な感覚。


「おやすみで始まるライブがあってもいい」
成山さんが言った通り、その奏でる歌はまるで子守唄を聴いているようで、優しさに、溢れていました。
言葉の一つ一つ、演奏の端々がとても丁寧で、今日という日が、彼らにとっても、自分にとっても、特別な日になる、そう確信しました。
その場に立ち会えること、参加していること、感じれること、そのタイミングに感謝するばかりです。


大好きな「ドレミ」のアコースティック。
ブクブクという泡の音はベースの田中さんが出していた音だったんだと驚いた、「さかなになって」。
特別な人と一緒に聴きたいと思った「賛歌」。
そして、初めて書いた曲「PAIN」。
4人でいること、札幌で音楽をやること、いろんな過程をすべて認めて、歩んできたことを示してくれている。


sleepy.acの音は不思議です。
強烈なメッセージを残すわけでもなく、何かを強要するわけでもなく、あえてアコースティックでやる意味。
それは、なんなんでしょう。
でも、それを追及する必要はないと思っています。
その奏でる音に身をゆだねられる信頼感。
それだけが、失われなければ、いいのです。


この特別なライブ、音源化されます。
9月15日発売。
音源化されることで、世代を超えてsleepy.acが一人でも多くの人に愛されることを願ってやみません。