マツオの音にあふれる日々

音楽にあふれる日々を記します

上原ひろみ/Spiral

スパイラル

スパイラル

始めて上原ひろみを聴いたのはTVでした。
ザッピングしてつけた番組で、すごい印象的なピアノの旋律が流れてきて、一気にその世界に引き込まれてしまった。
それはそれは、ものすごく強烈だった。
それで、誰が演奏しているのか知りたくてずっと番組を見ていたら、それが上原ひろみという日本の女子だと知り、そしてこれがJAZZということにも驚き、すぐにメモした。
TVで聴いたのは、確か「XYZ」という曲とこのSpiralから1曲で、すぐに他の曲も聴いてみたいと思い、CDを注文しました。


で、CDを聴いてみてまぁたまげた。
なんて人なんだこの人は〜。
こんなのJAZZってくくり以上のすごい出来だぞ〜。
感激!!
って感じで、聴き入りました。
ちょうどこのCDを買った頃、まあいろいろあって心身ともに落ち込んでいた時期だったんですが、なんかそういう人生にどかんと影響を与えるくらいの音楽で、自分の人生とはなんぞやとよくこれを聴きながら思ったものです。
答えは毎回違います。
でも、これを聴くと初心に帰るといいますか、気持ちをフラットな状態にもっていくことができる、大切な一枚です。
今でも、ふとなにかあると、これを聴くようにしています。
1曲目のサビが私が一番好きな曲でこれを聴くと胸がキュンとします。



多くの方がレビューされている通り、これはJAZZではないと思います。
クラシックに近いような。
ご本人もJAZZの編成でクラシックに近づけることをこのCDのコンセプトにしていると言っていた様な気が・・・。
でも、これを聴いてこれが上原ひろみのすべてだと思ったら大間違いで、この人はほんと幅が広いというか、まだまだ可能性を秘めた人なんだと思い知らされます。
それでも、私は、このアルバムが飛びぬけて好きです。
そして、これと似た音楽はもうこの世には生まれないんじゃないかと思うし、これ1枚で十分満たされました。
彼女にはこのアルバムは一つの通過点であればよいし、また、は期待しません。
彼女にはいつでも、次、を期待していたいと思うのです。